異業種交流会で成果を出す5つのコツ|初参加でも人脈が広がる準備と動き方
異業種交流会に参加したものの、名刺だけが増えて仕事につながらなかった。そんな経験はありませんか。交流会の成果は、当日のトーク力よりも「参加前の準備」と「翌日以降の動き方」でほぼ決まります。この記事では、初参加の方でも実践できる、異業種交流会で成果を出す5つのコツを順番に解説します。
コツ1:目的を決めてから行く(名刺の枚数を目標にしない)
交流会でよくある失敗が、「とにかくたくさんの人と名刺交換する」ことを目標にしてしまうことです。名刺が30枚増えても、翌週に顔と会社名が一致する相手が1人もいなければ、成果はゼロに近いといえます。大切なのは枚数ではなく、「誰と出会いたいか」を先に決めておくことです。
たとえば「自社サービスを一緒に販売してくれる代理店候補と2人話す」「経理を任せられる税理士を探す」「同じ業界の先輩経営者に販路の相談をする」など、具体的であるほど当日の動きが変わります。目的が決まっていれば、主催者に「こういう方はいらっしゃいますか」と紹介を頼むこともでき、限られた時間を有効に使えます。
逆に、目的が曖昧なまま参加すると、声をかけやすい人とだけ話して終わりがちです。参加前に5分だけ時間を取り、「今日の交流会で持ち帰りたい成果」を1〜2個、紙かスマホにメモしておきましょう。
コツ2:自己紹介は「誰に何を提供できるか」で組み立てる
自己紹介で肩書きと社名だけを述べても、相手の記憶には残りません。異業種交流会では、聞き手の多くがあなたの業界に詳しくないため、「何をしている人か」よりも「誰のどんな困りごとを解決できる人か」を伝えるほうが圧倒的に伝わります。
組み立ての型はシンプルです。「対象(誰の)」「課題(どんな困りごとを)」「提供価値(どう解決できるか)」「実績や具体例」「今日出会いたい人」の順に並べるだけで、初参加でも通用する自己紹介になります。専門用語は避け、中学生にも伝わる言葉に置き換えるのがポイントです。
30秒自己紹介のテンプレ例文
そのまま使える30秒版のテンプレートを紹介します。自分の事業に合わせて言葉を差し替えてみてください。
- 名乗り:「Web制作をしています、○○の△△です。」
- 対象と課題:「主に従業員10名以下の会社さんで、ホームページはあるけれど問い合わせが来ない、というお悩みをよく伺います。」
- 提供価値:「私は見た目のデザインよりも、問い合わせにつながる導線づくりを得意にしています。」
- 出会いたい人:「今日は、お客様のWebまわりの相談を受けることが多い士業や保険営業の方とお話しできたら嬉しいです。」
最後に「今日出会いたい人」を添えるのが最大のポイントです。聞いた側が「それならあの人を紹介できるかも」と考えやすくなり、その場で紹介が生まれることも珍しくありません。
コツ3:当日は聞き役に回り、相手のビジネスを理解する
交流会で信頼されるのは、上手に話す人ではなく、上手に聞く人です。自分の売り込みは自己紹介の30秒で十分と割り切り、残りの時間は相手のビジネスを理解することに使いましょう。「どんなお客様が多いですか」「今、力を入れていることは何ですか」「どんな人を紹介されると嬉しいですか」の3つの質問だけでも、会話は十分に深まります。
相手のビジネスを理解しておくと、後日「この人を紹介できそうだ」と思い出してもらえる関係の土台ができます。人脈づくりは「もらう」より「先に与える」が原則です。その場で自分の知り合いを紹介できそうなら、「その件なら、お力になれそうな方を知っています」と一言添えるだけで、印象は大きく変わります。
また、1人と長く話しすぎないことも意識しましょう。手応えのある相手とは「続きはぜひ改めてゆっくり」と伝えて連絡先を交換し、次の約束につなげるほうが、お互いの時間を有効に使えます。
コツ4:翌日までにお礼の連絡をして、1on1を打診する
交流会の成果を分ける最大の分岐点が、翌日までのフォローです。名刺交換した相手も多くの人と話しているため、時間が経つほど記憶は薄れます。当日の夜か翌日の午前中までに、短くてよいのでお礼のメッセージを送りましょう。
文面のコツは、「会話の内容に触れること」と「次の一歩を提案すること」の2つです。たとえば「昨日は採用のお話、大変勉強になりました。○○の件、もう少し詳しく伺いたいので、来週30分ほどオンラインでお時間いただけませんか」といった形です。全員に送る必要はありません。目的に合致した2〜3人に絞り、1対1で話す機会(1on1)を打診するほうが成果につながります。
1on1では売り込みを急がず、お互いの事業理解と「誰を紹介し合えるか」のすり合わせに時間を使いましょう。1回の商談で受注を狙うより、紹介し合える関係を10人つくるほうが、長期的な売上への効果は大きくなります。
コツ5:単発参加で終わらせず、継続できるコミュニティを選ぶ
異業種交流会は、1回の参加で劇的な成果が出るものではありません。信頼は接触回数に比例して育つため、初対面の相手といきなり大きな取引が生まれることはまれです。単発のイベントを渡り歩くより、同じ場に継続的に参加して顔を覚えてもらうほうが、紹介や協業は格段に生まれやすくなります。
だからこそ、「どの交流会に行くか」よりも「どのコミュニティに腰を据えるか」という視点が重要です。参加者の層が自分の目的に合っているか、毎月など定期的に開催されているか、会員同士の紹介文化があるかを基準に選びましょう。コミュニティの種類や選び方は経営者コミュニティとはの記事で詳しく解説しています。
また、交流会をきっかけに知り合った相手と作業やミーティングで顔を合わせられる場所があると、関係は一気に深まります。拠点選びを考えている方はコワーキングスペースとシェアオフィスの違いも参考にしてください。
まとめ
異業種交流会で成果を出す5つのコツを振り返ります。①「誰と出会いたいか」を決めてから参加する、②自己紹介は「誰に何を提供できるか」で組み立てる、③当日は聞き役に回って相手のビジネスを理解する、④翌日までにお礼を送り1on1を打診する、⑤単発で終わらせず継続できるコミュニティを選ぶ、の5つです。
どれも特別な話術は必要なく、準備とフォローの習慣だけで実践できます。まずは次に参加する交流会で、目的のメモと30秒自己紹介を用意するところから始めてみてください。
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