フリーランス・個人事業主が交流会で仕事を取る方法|売り込まずに相談される側になる
フリーランスや個人事業主として交流会に出てみたものの、名刺は増えたのに仕事の依頼は来ない——よく聞く悩みです。初対面の相手にいきなり仕事を頼むことはまれですが、困りごとを相談することはあります。交流会で仕事を取る近道は、売り込むことではなく「◯◯のことなら、あの人に聞こう」と思い出される、相談される側になることです。この記事では、大阪・心斎橋で毎月Deal Den交流会を運営しているDeal Denの経験をもとに、相談から最初の仕事につなげる準備・当日の聞き方・交流会のあとの動き方をまとめます。独立後の孤独や相談相手づくりは一人社長・フリーランスの人脈づくりで扱っているので、ここでは「受注」に絞ります。
この記事の要点
- 交流会で仕事を取る近道は、売り込むことではなく「◯◯ならあの人に聞こう」と思い出される、相談される側になること。
- 仕事の入口は、経営者からの直接の依頼・同じお客様を持つ事業者からの外注・会った人からの紹介の3つ。
- 当日は困りごとを聞いて方向性だけ答え、翌日に30分の1to1を打診し、範囲を小さくした最初の仕事から始める。
結論:仕事は「相談」のあとに来る
フリーランス・個人事業主への依頼は、たいてい「ちょっと相談してもいいですか」から始まります。相談に乗ってもらい、話の分かる人だと感じてから、人は仕事を頼みます。つまり交流会のゴールは、その場で受注することではなく、相談を1件受ける約束をつくることです。
必要なのは話のうまさではありません。何の相談相手なのかが一言で伝わる看板、相談しやすい小さな入口、交流会のあとの速い連絡の3つです。全体の流れは次の図のとおりです。
フリーランス・個人事業主に仕事が来る3つの経路
交流会から生まれる仕事は、相手との関係で3つの経路に分かれます。どの経路を狙うかで、話しかける相手と話す内容が変わります。
| 経路 | 仕事をくれる相手 | 交流会での動き方 |
|---|---|---|
| 直接の依頼 | 自社の困りごとを抱える経営者・事業主 | 困りごとを聞き、小さな相談に乗る |
| 外注・協力先 | 同じお客様を持つ制作会社・士業・コンサルタントなど | 手が足りないときに任せられる人として、対応できる範囲と空き状況を伝える |
| 紹介 | 会った人の取引先・知人 | 紹介してほしい相手の姿を伝え、紹介を受けたら速く動く |
見落とされがちなのが2つ目です。同じお客様を相手にしている事業者は、競合ではなく発注元になり得ます。Web制作会社にとってのライターやカメラマン、デザイン事務所にとってのイラストレーターのように、近い業種の人ほど、手が足りない仕事を任せられる相手を探しています。3つ目の紹介を仕組みにする方法はリファーラル営業の記事で解説しています。
相談される側になる準備:看板・入口・実例
交流会の前に、次の3つを用意しておきます。
- 看板を1つに絞る:「デザインもWebも動画もできます」では、聞いた人は誰に紹介すればよいか分かりません。「飲食店のメニューとチラシ」「工務店の施工事例の撮影」のように、誰の・何の相談相手かを一言で言える形にします。できることが複数あっても、その日の看板は1つです。30秒で話す型は交流会の自己紹介の型と例文にまとめています。
- 相談の入口を小さくする:いきなり「制作をお任せください」と言われても、相手は決められません。「今のホームページを見て、直すところを3つお伝えします」「30分、状況を伺います」のように、気軽に頼める最初の一歩を決めておきます。無料か有料かより、何を・どこまで・どのくらいの時間でやるかを決めておくことが大切です。
- 実例を1つ話せるようにする:仕事の中身は、説明より実例のほうが伝わります。お客様の名前は出さず、「業種・困っていたこと・やったこと・その後」の4点で、1分で話せる実例を1つ用意します。
当日:売り込まずに相談を引き出す聞き方
当日は、自分の説明より相手の話を聞く時間を長く取ります。聞くのは、相手の事業の「外に出している仕事」と「手が回っていない仕事」です。ここに仕事の入口があります。
- 「いま、外にお願いしている仕事はありますか」
- 「社内で手が回っていないことは何ですか」
- 「その件は、いまどなたに相談されていますか」
困りごとが出てきたら、その場では方向性だけを答えます。立ち話で全部を解決すると、相手は満足して帰り、仕事の話になりません。「それなら、まず◯◯を確かめるのがよさそうです。詳しくは改めて30分ほど伺えますか」と、続きを次の約束にします。
専門外の相談なら、無理に引き受けず、知っている人を紹介します。自分では答えられなくても、適切な人につなげば「相談してよかった人」として覚えてもらえます。
交流会のあと:相談を最初の仕事にする3ステップ
- 翌日までにお礼と1to1の打診:「昨日うかがった◯◯の件、30分ほどお話しできませんか」と、聞いた困りごとに触れて送ります。日時の候補を2つ添えると返事をもらいやすくなります。文面の例は名刺交換のマナーとフォローアップにあります。
- 1to1で状況を聞き、最初の仕事を提案する:面談の大半は相手の状況を聞く時間に使い、最後に「まずはここだけ」と範囲を絞った提案をします。進め方は1to1商談の進め方が参考になります。
- 最初の仕事は小さく、期限どおりに納める:全面的な作り直しより1ページ、顧問契約より単発の相談のように、相手が試しやすい大きさから始めます。最初の仕事をきちんと納めることが、2件目の依頼と紹介のいちばんの理由になります。
料金を聞かれたときの答え方
交流会で「おいくらですか」と聞かれたら、「◯万円からで、内容を伺ってお見積もりします」と目安を一言で答え、その場で値引きの話はしません。紹介で来た仕事でも、知り合いだからと大きく下げないことです。安く受けた値段は紹介者を通じて伝わりやすく、次の紹介も同じ条件で来がちです。
大阪・心斎橋で、相談が集まる場を持つ
相談される側になるには、同じ顔ぶれと何度も会える場が欠かせません。1回きりの交流会では、看板を覚えてもらう前に終わってしまいます。
大阪・心斎橋のビジネスコミュニティDeal Denには、多業種の経営者・事業主・個人事業主150社以上が参加しています。毎月のDeal Den交流会(50回以上開催)やPVサミット(事業プレゼン交流会)に加えて、医療・農業・美容・AIなど30以上のコミュニティが参画しており、3つの経路の相手と出会いやすい環境です。
会員は毎月の参加チケット、AIマッチング、会員専用サイト(プロフィール・DM・1to1商談申込)を使えるので、交流会で会った方へあとから連絡できます。拠点のBusiness HUBにあるBusiness Cafe(昼)・Business BAR(夜)は、会った方ともう一度話す場所にもなります(入場チャージ2,200円+1ドリンク、会員は無料、キャッシュレスのみ・予約不要)。
よくある質問
フリーランスが交流会に行っても、本当に仕事になりますか?
その場で受注することはまれでも、相談を受ける約束をつくり、翌日の連絡と1to1で最初の小さな仕事につなげれば仕事になります。看板を1つに絞り、同じ会に続けて通えるかで結果は大きく変わります。
個人事業主に合う交流会はどう選べばよいですか?
発注を決められる経営者・事業主が参加している会、同じ場所で定期的に開かれ2回目に会える会、参加者の業種が偏っていない会を選びます。比べ方は経営者交流会の選び方(5つの基準)で整理しています。
同業者が多い交流会は避けたほうがよいですか?
避けなくて大丈夫です。同業や近い業種の人は、手が足りないときの外注先や、専門外の仕事を回し合う相手になり得ます。対応できる範囲と得意分野を先に伝えておくと、競合ではなく協力先として見てもらえます。
Deal Den交流会の参加費はいくらですか?
2026年12月までの回は一般11,000円・初回5,500円です。2027年1月の回からは、会員でない方はビジター参加として初回のみ5,500円(当日現金のみ)で、2回目以降は会員の方のみになります。いずれも飲み放題・食事付きで、DD会員は参加チケットで月1回参加できます(同じ月の2回目以降は5,500円)。
まとめ
- 交流会のゴールは受注ではなく、相談を1件受ける約束をつくること
- 看板を1つに絞り、小さな相談の入口と1分で話せる実例を用意する
- 当日は困りごとを聞いて方向性だけ答え、翌日に1to1を打診し、小さな最初の仕事から始める
次に読む:ビジネス交流会とは?/交流会の参加費と「元を取る」考え方

相談される人になる場を、大阪・心斎橋で
Deal Denは、多業種の経営者・事業主・個人事業主150社以上が参加する大阪・心斎橋のビジネスコミュニティです。毎月のDeal Den交流会は飲み放題・食事付きで、会員でない方も参加できます。開催予定はイベント一覧から、会員制度は料金ページからご覧ください。
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